「いただきます」本来の意味が深い!!漢字の使い方,語源由来を子供に教えたい!

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食事をする際、
普段、何気なく使っている言葉が「いただきます」ですね。

子供の頃、
親に食事をする前には「いただきますと言うんだよ」と教えられてから、
大人になるまでずっと習慣付いてきています。

しかし、よくよく考えてみると、
いただきますには、どういった意味があるのかというのは、
詳しく知らない人が多いのではないでしょうか。

残念ながら私もそんな一人でした。

今回は、
「いただきます」を更によく理解するため、
本来の意味や語源について調べてみました。

いただきますと言っても、
そこで使い分けられる漢字の話や語源の由来は非常に勉強になりますし、
子供にも得た知識をついつい教えたくなっちゃいます。

我が家の子供たちは
いただきますの語源を聞いて、「へぇ~」って。

今まで以上に
いただきますを元気に言ってくれるようになるかと
期待してます。

「いただきます」本来の意味


食事の前に「いただきます」と言うというのは、
もはや日本人の習慣と言っても良いほど、
多くの人が言っているというデータがあります。

実に9割もの人が、
いただきますと言っているということですから、
ほぼ全ての人が言っている状況であり、
言わない人を探すほうが難しいかと思います。

このいただきますという言葉、
何げなく使っているかと思いますが、
しっかりとした意味というのは、あまり理解されていません。

もちろん
いただきますというぐらいですから、
「いただく」というところから来ていることは、
ほとんど多くの人が理解しているはずです。

そもそも、
この「いただく」というのは、
もらう飲むなどをへりくだる表現となっており、
更に元をたどると
物を頭上に掲げたりする動作を示す言葉でした。

それが、
目上の人から何か贈り物を受ける取る時や、
逆にお供え物をする時など感謝の意を示していることも相まって、
謙譲語として使われているのです。

そういった意味のある
「いただく」から生まれた「いただきます」ですが、
意味としては大きく2つあります。

1つ目
食事を作る人や運んでくれる人など、
目の前に食事が出てくるまでに
様々な労力を払ってくれる人たちへの敬意です。

これらの協力がなければ
食事をすることは出来ないわけですから、
そこへの感謝を示すということになります。

2つ目は、
食材となってくれた命への感謝
ということになります。

基本的にご飯でも野菜でもお肉でも、
元々はそれぞれに命が宿っていました。

様々な形で成長し、
その成長した物をわれわれ人間は頂戴し、
料理し、食事としていただくことになるわけです。

ですから、
「その命に対しても感謝の意を示す」という意味があるのです。

 

このように
「いただきます」については、大きく2つの意味があります。

どちらも食事をする上で、
外すことが出来ない2つの要因への感謝となっており、
自分一人だけでは食事にありつくことが出来ないということを示しています。

日々、食べる全ての食事に、
それぞれへの感謝を示していただきたいですね。

 

 

頂きます、戴きます、漢字とひらがなの使い分け

「いただきます」という言葉ですが、
漢字やひらがななど様々な表記があります。

漢字であれば、
「頂きます」「戴きます」というのはよく見る表現ですね。

ひらがなも含めて、この3種類の表記ですが、
全てまったく同じだと考えている方がいらっしゃいますが、
実は意味が少し異なります。

食事の時の「いただきます」という場合、
漢字の表記であれば、「頂きます」が正しい表記になります。

「頂く」という意味には、
食べたり飲んだりというところでの謙譲語としての意味や、
もらうの謙譲語としての意味があります。

そのため、
食事の時の「いただきます」については、
この漢字で問題ないわけです。

 

それに対して、「戴く」という漢字ですが、
これは
頭の上に物を掲げるなどの意味合いが強くなっています。

「戴く」についても、
「頂く」と同じ」ような意味合いが含まれてはいるものの、
どちらかと言えば、
物などを主体に使うことが多いのです。

例文を示すと、
この2つの「頂く」と「戴く」はこのような違いがあります。

  • お菓子を頂く ⇒ お菓子を食べる
  • お菓子を戴く ⇒ お菓子をありがたく受け取る

ニュアンスがよく分かると思いますが、
「頂く」のほうは、
そのままお菓子を食べるという意味になるのに対して、

「戴く」のほうであれば、
お菓子を受け取ったという意味になり、
食べたかどうかまでは含まれません。

たった漢字1文字の違いではあるものの、
このような意味の違いが生まれてくるのです。

また、これに加えて
「ひらがなでのいただく」ですが、

通常、ひらがなを用いなければならないのは、
補助動詞として用いる時です。

補助動詞というのは、
「お越しいただく」など、
動詞にくっついて働くものになりますが、

こういった場合は
ひらがなで「いただく」と表記する必要があります。

よく「お越し頂く」と表記してあるようなケースも見られますが、
ここに漢字で表記するのは間違いであり、
ひらがなで表記するのが正しい書き方です。

「いただく」という言葉でも、
漢字やひらがなでこのような使い分けとなります。

特に「頂く」と「戴く」は
1文字違うだけで意味が大きく異なってきますので、
その使い分けには十分に注意したいところですね。

 

 

いただきますを英語と言うと

By: Didriks

日本では
非常にポピュラーな文化である「いただきます」ですが、
海外ではどういった状況なのか?

特に英語では、
「いただきます」を何と言うことが出来るのか気になるところですね。

結論から言えば、
英語でこの「いただきます」に合致する言葉というのはありません。

それらの代わりになるようなものはあるものの、
意味合いまで正確にとらえているかというと、
少し違う印象となります。

英語圏でよく使われる言葉としては、
「Let’s eat」というものがありますが、
これは直訳すると
「さぁ、食べましょう」という意味になります。

最も一般的な英語でのフレーズになりますが、
ご飯が揃ってさぁ、食べようという程度の意味であり、
日本の「いただきます」のように感謝の意などは含まれていません。

アメリカなどでは、
食事が揃ったら黙って食べ始めるというのも一般的であるため、
このフレーズも使われないなんていうことはよくあります。

ただ、食事の際に神に感謝するケースがあります。

映画などで見たことがある人も多いと思いますが、
これは食事出来ることや日々の生活について感謝するという目的があり、
こちらの方が日本の「いただきます」には近い印象となります。

 

 

ひとりだと
いただきますは声に出して言わない?

一昔前は、
食事と言えば「誰かと一緒に」というのが多かったと思いますが、
今や1人でも十分に食事がとれる施設などが増え、
そういった機会も増えたかと思います。

その1人の時に
「いただきます」を声に出して言うか言わないかというのは、
実は非常に意見が分かれるところです。

実際、
1人で食事をする際にも
「いただきます」という人の割合というのは、
全体の25%程度となっており、
実に4分の1程度となっているのです。

これが家族との食事ということになれば、
60%となっているので、
1人で食事をするということが、
「いただきます」を言うことに対して、
何かしらの影響を与えていると言えるかと思います。

「1人で食事する際も言う」
という人の意見によれば、

1人でも家族といても関係ない
というのが大多数の意見となっています。

一方で、
1人で食事の際は言わないという人の意見は、
1人で食事の時に言うのは恥ずかしいという意見など様々です。

この辺りを加味すると、
「いただきます」は皆で食事をする際に、
お互いがお互いに対して感謝
という意味合いが強いということなのかもしれませんね。

しかし、
初めに説明したように「いただきます」は、
命への感謝の意味もありますので、
出来れば1人での食事の際も言いたいものです。

 

 

まとめ

「いただきます」という何気ない言葉の中にも、
実は様々な意味が含まれています。

根本は感謝の意ですが、
目の前に食事が辿り着くまでに尽力してくれた人に感謝。

そして、
食べ物そのものに感謝の心を持つことが大切です。

海外では、
同じような文化をなかなか見ることが出来ないことを考えれば、
「いただきます」は日本独自の大切な文化とも言えるでしょう。

この日本独自の文化を大切にしていきたいですね。

 

 

 

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