稲刈りの後ってナゼ天日に干すの!?地域で干し方や名前が違う理由は??

お米が実った後の
稲穂を干している光景、

田んぼが近くにある方であれば、
一度くらいは見たことがあるかと思います。

田舎であれば、
シーズンになると
あちこちで見られる光景ですが、
何ともほのぼのするいいシーンです。

この天日干しについてですが、

「どうして干すのか?」

疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

実は
お米が出来るまでの工程で、
この「干す」という工程は
非常に重要な役割を担っているのです。

そこで、今回は、
稲刈り後の天日干しについて紹介していきたいと思います。

天日干しすることによって得られる効果や
地域による干し方の差など。

これを読んで
天日干しに感じていた疑問を解消してしまいましょう!

稲刈り後の天日干し


秋に実った稲を刈り取って
その後の干す作業というのはとても大切なのです。

毎年、決まって見ることが出来る地域もあるため、
あまりこの稲刈り後の天日干しについて
気に留めたことがないという人も多いかもしれません。

また、
必ず天日干ししなければならないかと言うと、
決してそんなこともありません。

昔は天日干しが主流となっていましたが、
機械で乾燥させることも出来るようになっていますので、

天日干しされない稲は、
機械にて乾燥されている
ということになります。

要は、
稲刈り後は、
何かしらの形で
乾燥という工程が必要になってきます。

その方法の1つが「天日干し」であり、
昔ながらの伝統の乾燥方法となるわけです。

 

干す(乾燥させる)理由とは


どうして
稲刈り後に干さなければならないのか?

先程、
「乾燥させる」ということを説明しましたが、

収穫したばかりのお米というのは、
水分を多く含んでいます。

おおよそ20%程度の水分を含んでいる収穫後のお米ですが、
このままでは
カビが生えて傷んでしまったりします。

そのため、
干して乾燥させることで、
余計な水分を蒸発させ、傷みにくくするのです。

ちなみに、
この乾燥させる方法ですが、

干すという方法の他、
機械による乾燥もあると説明しましたが

どちらも
水分を蒸発させるという意味では同じ目的ではありますが、
もう1つ決定的な違いが生じています。

それは
「お米の美味しさ」という点です。

機械で乾燥させる方法に比べて、
天日干しによって乾燥させる方が、
お米が美味しくなるとされており、
これについては、科学的にも証明されているのです。

昨今、大量生産のための技術が開発されて、
稲刈りとなると、
コンバインと呼ばれる大きな機械を用いることが多くなってきました。

これは
稲を刈り取るとともに、
もみ殻を脱穀もしてくれる非常に便利な機械ですが、

機械乾燥の場合、
脱穀までされた後に乾燥機で乾燥されることになります。

機械で行うため、
一度に大量に短い時間で均一の結果が得られることになり、
大量生産という意味では非常に便利となっていますが、
一方で米粒へのダメージも大きくなってしまいます。

それに対して、天日干しする場合、
稲刈りをした後、
脱穀する前にそのまま天日干しされることになります。

ここでじっくり天日干しされた後に
脱穀されてお米になっていくわけですが、
この際も
もみ殻の養分がお米に浸透して美味しくなり、
光合成を続けてうま味成分が作られる
ということで、
お米がより美味しくなると言われています。

どうしても天日干しは、
機械で乾燥させるよりも乾燥にムラなどが生じてしまい、
効率的とは言えませんが、
太陽の光や自然の風を受けて
じっくりと時間をかけて乾燥させるため、
機械での乾燥に比べてより美味しいお米へとなっていくのです。

こういった理由から、
天日干しのほうが美味しいお米へとなるわけですが、

そのために
稲刈り後の乾燥については、
天日干しを選択するという農家さんも、
まだまだ多いのが実情です。

手間や時間がかかる製法ながらも、
より美味しいお米を届けたいという想いが、
天日干しされたお米には詰まっているわけです。

 

干さなかったらどうなる?


稲刈り後のお米を干さなかったらどうなるのか?

ここまで聞けばお分かりになると思いますが、

お米が傷みやすくなってしまい
長期保存に向かないばかりか、
食べる際も美味しいお米を食べられないということになります。

お米は本来、
保存食とも言えるほど、長持ちする食品です。

家庭でも、一度にたくさん購入してきて、
長い時間をかけて食べ終わるというところも多いでしょう。

また、
お米が美味しくないというのも消費者からすると、
非常に困ったことになりますね。

一般的にお米は乾燥させることによって、
うま味がギュっと凝縮されると言われています。

その際、
乾燥方法(天日干し・機械乾燥)によって、
美味しさが変わるのは説明した通りですが、
美味しく食べるためにもまた、乾燥が必要なのです。

保存とうま味、
お米に大切なこの2大要素を得るために、
乾燥は非常に大切であり、
仮に干さなかったら
このどちらも得られないということになるわけです。

 

稲刈り後の手順


秋に実り、稲刈りされた後のお米ですが、
乾燥以外にもいくつかの工程を経て、
食卓へ届くことになります。

稲刈り後に行われるのは、乾燥です。

この時、
天日干しと機械乾燥があり、
どちらを選択するかによって、
稲刈りされる時に用いられる道具も変わってきます。

天日干しであれば、
脱穀装置のついていないバインダーと呼ばれる稲刈り樹を用いて、
刈り取られることが多いです。

一方、
機械乾燥の場合は、
コンバインが用いられます。

「乾燥の期間」ですが、
機械で乾燥する場合は半日から1日かかりますが、
天日干しで乾燥させる場合は、
3週間ぐらいかかることになります。

この期間を比較しただけでも、
天日干しによる乾燥は、いかに手間暇がかかるか分かりますね。

乾燥は、
それぞれの方法によって微妙にやり方が異なりますが、
乾燥後はどちらにおいても、玄米となり、選別されます。

この選別というのも、
日本においてはとても大切な工程で、

選別装置にお米を入れて、
出荷出来るものと出来ないものに区分けされることになります。

家庭で食べるお米が、
全て綺麗な粒で揃っているのは、
この選別という工程を行うためです。

選別で残念ながら漏れてしまったお米は、
くず米なんて呼ばれたりしますが、

このくず米は、
加工用や飼料用といった需要があるため、
専門の業者が購入するということになります。

見事、選別をパスしたお米については、
お米の袋に詰められて販売されることになります。

ちなみに、
お米はそれぞれ品質をチェックされ、等級を付けられます。

高い等級のお米は、
高級なお米として店頭に並ぶことになるわけです。

 

稲刈り後は、
こういった手順を踏んで販売されます。

稲刈り後も様々な手順があり、
家庭の食卓に並ぶまでには、
多くの人の手を渡ってきているのです。

地域によっての違いとは
稲刈り後の天日干しと言っても、その方法はいくつかあります。

地域によって違いがあるためで、
代表的なものが「ハセがけ」「くいがけ」です。

ハセがけは、
ハセと呼ばれる木を縦と横に組んだものに、
水平にかけていく方法になります。

そのまま水平に干していくのでは
スペースがいくらあっても足りないため、
段数を増やすことで、
少ないスペースでも多くの稲を干すように工夫します。

これに対して、
くいがけというのは、
直立した棒のくいにかけていく方式です。

くいは
おおよそ太さが5センチぐらいと木の棒になっています。

こういったハセがけやくいがけのように、
干し方が地域によって異なるのは、
自然条件が異なるためです。

地域によって風がよく吹く地域もあれば、
風があまり吹かないために、
日光で乾燥させるという地域もあります。

それぞれの地域の特色に合わせて、
干し方も進化を遂げてきたと言えます。

 

最後に


日本人が普段、何気なく食べているお米も、
そこに至るまでには様々な手順を踏んできています。

特により美味しくお米を食べることが出来る天日干しについては、
手間や時間がとてもかかる方法です。

地域によってもやり方も様々で、
機械化が進む現代では、
少し時代遅れの方法と言えるかもしれません。

しかし、
未だに農家さんの中では、
この天日干しにこだわる方がいるのは、
より美味しいお米を食卓に届けようとする想いからなのです。

そう思うと、普段食べるお米も、
より貴重で大切なものに感じますね。

 

 

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