ヒートテック 素材の仕組み解説!保温できる原理と構造は?綿との違い

寒い冬場には
もはや、なくてはならない存在になっているヒートテック。

私はもう秋ごろから
ヒートテックがなければ生活していけないほど(笑)

今では他社からも類似品がたくさん出ていますが、
やっぱり一番なのは、
ユニクロのヒートテックだと思います。

でも、どうして
ヒートテックは着るだけでこんなにも温かいのでしょうか?

1枚あるかないかの違いで、
体感温度は大きく変化すると思いますが、
その秘密について気になっています。

そこで、
ヒートテックの温かさの秘密
について調べてみました。

素材の仕組みや原理・構造から
寿命に至る点についてまで紹介しています。

最後は「オススメの使い方」も掲載しますので、
この寒い冬を温かく過ごしたいという人は、
ぜひともヒートテックを片手に参考にしてみて下さい。

ヒートテックの素材の仕組み

By: GoToVan

着るだけで温かい、
とっても便利なヒートテックですが、
これはユニクロから2003年に発売されました。

当時、
自ら発熱する機能性ウェア
ということで大きく話題になりましたが、
その話題の通り、今でも多くの人に愛用されています。

このヒートテックですが、
着るだけで温かいという機能を実現するために、
素材にこだわり、
様々な仕組みが施されています。

そもそも
ヒートテックの特徴が上げると大きく4つに分けることが出来ます。

  • ①:発熱性
  • ②:保温性
  • ③:着用した時の快適性
  • ④:何度も着ることが出来る耐久性

これらを実現するために、
素材や仕組みにこだわって作られたのがヒートテックなのです。

では、
それぞれの特徴を実現するために、
どういった素材が使用され、
どういった仕組みとなっているか解説してみたいと思います。

 

①:発熱性

ヒートテックの最大にして最高の特徴と言えるのが発熱についてです。

そもそもどうして発熱するのか、
不思議に思ったことはないでしょうか?

電気や熱源を一切持っていないにも関わらず
発熱するには、それなりの秘密があります。

それが、吸湿発熱反応です。

通常、水というのは、
液体から気体になる時には周りの熱を奪い、
反対に気体から液体になる時というのは、
熱を与える性質があります。

ヒートテックでは、これを上手く利用し、
身体から出た水蒸気(気体)を素早く液体にし、
発生した熱が肌で感じられるようになっているのです。

そして、
そのためになくてはならない素材というのが、レーヨンです。

レーヨンは、
吸水性に優れる素材になりますが、
このレーヨンを上手く利用してあげることで、
ヒートテックの発熱を実現しています。

吸湿発熱は、
ヒートテック以外の衣類でも発生していますが、
とりわけヒートテックが温かく感じることが出来るのは、
このレーヨンや、次で紹介する高い保温性などの組み合わせによるものなのです。

 

②:保温性

せっかく発熱したとしても、
あっという間にその熱が失われてしまうのでは、意味がありません。

そのため、
ヒートテックには高い保温性も兼ね備わっているのですが、
このために使用されているのが、
マイクロアクリルという素材になります。

原理や構造については、次の項で詳しく解説してみたいと思いますが、
このマイクロアクリルは、
東レという繊維の企業がヒートテックのために開発した
繊維となっており、
特徴は何と言ってもその細さにあります。

何とこのマイクロアクリルの繊維は
髪の毛の太さの10分の1となりますので、
もはや人の目ではほとんど認識出来ないレベルの繊維と言えます。

このマイクロアクリルが、
ヒートテックが発熱した熱を外に逃がさないように、
エアポケットを作る仕組みとなっています。

そのために、
発熱した温かさが長い間、持続するのです。

 

③:着用した時の快適性

せっかく温かくする機能を備えていたとしても、
着用した時に快適でなければ意味がありません。

その点においても、
ヒートテックは抜群の快適性を与えてくれますが、
それを支えている素材がポリウレタンとなります。

ポリウレタンは、
柔軟性や伸縮性が特徴的な素材となっており、
この素材が入ることによって着心地の良さであったり、
動きやすさを実現しています。

このポリウレタンがなければ、
ヒートテックをこれほどまでに快適に着ることは、
出来ないと言っても間違いではないのです。

 

④:何度も着ることが出来る耐久性

ファッションアイテムである以上、
何度も着ることは想像出来ますが、
これが1回きりとかであれば、これほど注目を集めることはないでしょう。

やはり普段使いするにあたって、
一定の耐久性というのは大切ですが、
ヒートテックの耐久性を支えているのが、ポリエステルとなっています。

洗濯した時に型崩れを防ぐなどの役目を担っています。

特にヒートテックは、
肌に最も近いところで活躍するアイテムですが、
だからこそ毎日の洗濯を欠かすことは出来ません。

その洗濯に耐えられるのは、
このポリエステルの役割があるからです。

 

このように
ヒートテックにある4つの特徴を支えているのは、
紹介したいくつかの素材のおかげとなります。

中にはヒートテックのための素材というものもあり、
複数の素材を組み合わせることで、
ヒートテックが生み出されているのです。

 

保温できる原理と構造

By: kobakou

ヒートテックの特徴的な機能と、
それを実現する素材や仕組みについて紹介しましたが、
その中でも、ヒートテックを支えているのが高い保温性です。

前の項でも少し紹介しましたが、
発熱性が特徴の中のエースだとしたら、
この保温性は屋台骨と言えることでしょう。

発熱したものを逃がさないために、
いつまでも温かく快適なのです。

それを実現するために利用されているのが、
マイクロアクリルですが、
これは人の毛の10分の1程の太さであることは説明した通りです。

そして、
このマイクロアクリルが、
エアポケットと呼ばれる空気の層を作り出しています。

熱は、その特性上、
何かに伝わってどんどん移動してしまうため、
発熱したとしても、失われていくことになります。

これを防ぐためには、
出来るだけ熱が逃げないように役立つのが「空気の層」となります。

空気はあらゆる物質に比べて、
熱が移動しにくいものとなっており、
内側に熱をとどめておいてくれる特徴があります。

これを利用し、
ヒートテックでは、マイクロアクリルによって、
細かいエアポケットをたくさん作ることで、
空気の層を作りだしているのです。

その空気の層のおかげで、
発熱した熱が逃げにくい構造となっています。

 

綿との違いは

By: othree

ヒートテック以外には、
各メーカーから肌着は様々なものが出ており、
使用されている繊維も各社色々です。

その中で、ヒートテックは、
始めに紹介したような化学繊維を用いて作られていますが、
肌着で使用される繊維としては、
綿もポピュラーなものの1つです。

肌着の中には、綿を用いて作られているものもあり、
そちらはそちらで好評となっていますが、
具体的にどういったところが違うのか?

続いては、
「綿との違い」について紹介します。

まず、1つ目の特徴ではありますが、重量です。

ここでは、仮にヒートテックとの比較対象として、
綿100%で作られているベルメゾンが販売している
綿100%あったか長袖インナー(ホットコット)
で考えてみますが、
ヒートテックに比べて、ホットコットのほうが「軽い」です。

ヒートテックも着用してみると、
特別、気になる重さではありませんが、
ホットコットと着比べてみると、
その重さというのは明らかです。

2つ目は、
発熱性や保温性という点ですが、
こちらはどちらも遜色ないですが、
ヒートテックの方が、全体的に温かいイメージです。

ホットコットにも、発熱綿などが織り込まれていますが、
レーヨンなどの化学繊維と比べると、
少し見劣りしてしまうという感じです。

3つ目は耐久性についてですが、
これはどちらについても問題ありません。

どちらも何度も着用することは可能です。

ただし、
ホットコットの方は綿で作られていますので、
洗濯するとシワになってしまいます。

化学繊維が用いられているヒートテックでは、
こういったシワが出来ませんので、大きな違いと言えます。

肌着であるため、
シワが直接、誰かに見られることはありませんが、
気になる人は気になるポイントかもしれません。

そして、4つ目としては、繊維としての差です。

ヒートテックは
化学繊維の集合体ですので、
個人差はありますが、アレルギーなどを持っている人は、
肌に影響が出てしまうことがあります。

まったく影響がないという人もいれば、
着ることが出来ないという人もいるほどなので
違いは様々ですが、
着ることが出来る人を選ぶというのも、
綿との違いとなっています。

 

このように
綿と比べた時には、様々な違いというものがあります。

温かい肌着として、
綿で出来ているホットコットも申し分はありませんが、

機能性という点で言えば、
ヒートテックのほうが
わずかながら優れていると思います。

一方、
アレルギーの問題等があるため、
皆が皆に適用されないというのは、
大切な点と言えます。

 

使い続けると機能劣化する?

By: kobakou

吸湿発熱効果
高い保温機能を有しているヒートテックですが、
この機能は残念ながら永遠には続きません。

どうしても、使用していれば、
機能として劣化してきてしまう部分があります。

特にヒートテックの使い方として大切なのは、
肌と密着していることです。

着用している時に肌と密着しているからこそ、
吸湿発熱性や高い保温性というのを発揮してくれます。

しかし、
これが長く使用し続けることによって、
全体的に伸びてきてしまい、
密着しなくなってきた時というのは、
まさしく機能劣化してきた時だと言えます。

また、
洗濯などの仕方によっては、
繊維そのものにダメージを与える可能性もあり、
それによっても機能劣化は十分に考えられます。

寒い時の必須アイテムではありますが、
使用環境としては、
厳しい環境で使用されていることは間違いありませんので、
ある程度の機能劣化については、
仕方がないことだと割り切ることが必要になってきます。

 

ヒートテックの洗濯と寿命

By: GoToVan

前項の機能劣化についてでも簡単に触れましたが、
ヒートテックの機能の劣化や寿命というのは、
洗濯と密接な環境があります。

機能や寿命を決める要因の1つとして、
肌と密着していることが、大きな目安になりますが、
洗濯によってこれに影響が出るためです。

やはり洗濯回数を重ねることによって、
次第にヒートテックは延びてくるため、
肌との密着性というところで言えば、少しずつ隙間が出来てきます。

この隙間が一定以上になった時が、
本来の機能を果たせなくなった時であり、
引いてはヒートテックの寿命の時だとも言えるかと思います。

では、
このヒートテックの寿命を
出来るだけ長持ちさせるためには、
どのような洗濯方法が良いのか?

大きく3つの注意点があります。

 

○ネットに入れて洗濯する

1つ目のポイントとして、
洗濯機をかける時は「洗濯ネットに入れて洗濯すること」です。

洗濯ネットに入れなかったからと言って、
ヒートテックがすぐにダメになるというようなことはありませんが、
このちょっとした手間によって大きく寿命が変わります。

洗濯機の中でも保護されている状態ですから、
ヒートテックが伸びるのを極力防いでくれることになりますし、
それによって寿命も長持ちすることに繋がっていきます。

 

○ハンガーを用いて干す

洗濯するのが無事に完了したら、
次は干し方に気を配ることになりますが、
この際はハンガーを用いて干すようにします。

このハンガーは
出来るだけヒートテックのサイズに合ったものを使用します。

こうすることによって、
ヒートテックの型崩れするのを防ぐことが出来ますので、
これも寿命を長持ちさせるためのポイントとなります。

型崩れしてしまうと、
どうしてもその部分から密着性という点において、
失われていくことになりますので、注意が必要です。

 

○「干し方」に注意する

洗濯を無事にかけて、サイズに合ったハンガーを用いたら、
いよいよ後は干すだけですが、
干す際は陰干しを心がけたいです。

直射日光が
どうしてもダメかと言われればそんなことはありませんが、、
ヒートテックに使用されている繊維の中には
太陽の熱によって変形してしまう可能性があります。

変形してしまえば、
それによって機能が失われることになりますので、
ヒートテックの寿命を縮めることへと繋がってしまうのです。

そうならないためにも、
出来るだけ直射日光は避けて、
 風通しが良いところに干すように心がけて下さい。

また、乾燥機にかけるのもNGです。

一人暮らしの方の中には、
コインランドリーで洗濯し、そのまま乾燥機で乾燥させる
という人もいるかと思いますが、
ヒートテックは基本的に乾燥機がNGの衣類となっています。

様々なトラブルの原因になってしまいますので、
乾燥機で乾燥させるのも避けましょう。

 

このように
ヒートテックの寿命と洗濯というのは、
非常に密接な関係があると言えます。

洗濯の中で気を使うのはちょっとしたことではありますが、
これによって寿命として大きく違いが出てきますので、
出来るだけ注意を払うようにして下さい。

ちなみに、
具体的な寿命については、
個人差や着方や洗濯の仕方にもよりますが、
短い方であれば、1シーズンという方もいます。

「2,3シーズンもつ」
という方もいますので、
この辺りはシーズンの最後の方に
次のシーズンも着ることが出来るかどうか
判断すると良いでしょう。

 

ヒートテックの重ね着は意味ある?

By: yoko

着るだけで温かいヒートテックですが、
このヒートテックを重ね着したら意味があるのか?

温かい肌着を重ねるのだから、
単純に2倍温かくなりそうではありますが、

残念ながら
2倍温かくなることはありません。

ヒートテックが温かい秘密として、
いくつか機能を紹介してきましたが、
その中の条件として肌と密着している点をあげました。

つまり、
ヒートテックを最大限に生かすためには、
肌との密着性が大切なわけですが、
重ね着した2枚目はもちろん肌と密着することはありません。

この時点で、
すでにヒートテックの特性は活かしきれておらず、
無駄な使い方が発生してしまっているのです。

もちろん
まったく意味がないかというとそんなことはありません。

通常、
Tシャツなども重ね着すれば
それなりに温かくなるかと思いますが、
そのレベルでの温かさであれば
ヒートテックの重ね着でも得ることが出来ます。

ただし、
本来の機能を十分に生かした形での温かさは得られないことになりますので、
あまり意味があるとは言えないでしょう。

 

ヒートテックオススメの使い方

ここまでヒートテックの機能等について紹介してきましたが、
改めてオススメの使い方を紹介したいと思います。

基本的な着方も改めて確認していますので、
参考にしてみて下さい。

 

○サイズはジャストサイズもしくは少し小さ目を

何度も言うように、
ヒートテックが機能を発揮してくれるのは、
肌との密着性というのがとても大切になってきます。

肌とヒートテックとの間に隙間があるようであれば、
意味がありません。

そういった意味で
サイズ選びというのはとても大切で、
購入する段階で、
ヒートテックの機能を十分に活かすことが出来るかの勝負は始まっているわけです。

どうしても
服などは、少し大きめを購入するという人であっても、
ヒートテックはジャストサイズが少し小さ目を購入することによって、
十分に温かさを得ることが出来るようになるかと思います。

 

○アウターには保温性が高い衣類を着用する

ヒートテックそのものについても、
吸湿発熱性と保温性を備えていますが、
さらに外側のアウターに保温性の高いものを着用するのは、
オススメの着方になります。

ヒートテックで発熱した熱を
出来るだけ逃がさないようにすることが、
温かさを持続するために必要なことですので、
アウター選びにも気を使ってみて下さい。

この際、
ヒートテックの重ね着というのは、
あまり意味がありませんので避けるようにしましょう。

 

○速乾重視であれば男性用、保湿重視であれば女性用を

実はヒートテックというのは、
男性用と女性用があり、これによって機能が少し異なっています。

男性用であればより速乾性に特化したものとなっており、
女性用であれば、保湿や保温に優れたものとなっています。

この機能の違いを把握して、使用状況に合わせて、
男性であっても女性用を使用したり、その逆もまたしかりです。

こうすることによって、
ヒートテックをより効果的に使うことが出来ます。

ヒートテックを使う際、
こういった点に注意して使うのがオススメの使い方です。

いくつかのポイントを押さえることによって、
今まで以上の温かさや快適さを得られるようになるはずですので、
ぜひ意識して使うようにしてみて下さい。

 

まとめ

今回は、
ヒートテックの素材から温かくなる仕組みなどについて紹介してきました。

今や寒い時期には
欠かすことが出来ないアイテムとなっているヒートテックですが、
その使い方を誤れば本来の機能を十分に活かすことというのは出来ません。

そうなってしまっては、
せっかく着用している意味がありませんので、
使い方については、特性をしっかりと理解したいところです。

また、
日頃の些細な注意が寿命を長持ちさせることに繋がりますので、
洗濯の時などいくつかの点に注意するようにして下さい。

これらのポイントを理解して、
より快適なヒートテックライフを送りましょう。

 

 

 

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