インポスターシンドローム(詐欺師症候群)は克服できる?原因と女性or男性の症状は

自分が評価されることに対して、
どこか引け目を感じてしまうこと、ありませんか?

「他人から評価されるほど自分は大したことはない」

と思ったり、
その評価は
まるで他人をだましているように感じてしまうといったことです。

こういった心理になるという人は、
インポスター症候群かもしれません。

別名、詐欺師症候群
と呼ばれるこの心理的状況は、
近年、多くの人を悩ませているものであり、
有名な方の中にも悩みを抱える人がたくさんいます。

もし、インポスター症候群かもと感じたら、
立ち止まって読んでみてください。

きっと理解が深まるはずですし、
克服のキッカケを掴めるかと思います。

この症状を知らない方も、これをキッカケに
インポスター症候群の症状や原因、
女性や男性の差といったものを理解して下さい。

案外、周りにもインポスター症候群の方がいるかもしれないですから。

インポスターシンドローム(詐欺師症候群)の症状

インポスターシンドロームがどういうものかというと、

自分が思う自分よりも、
他人が思う自分が大きすぎる

と感じる状態のことを指します。

つまり、
自分は評価され過ぎており、
そこまで出来る人間ではないと感じ、
ここまでこれたのは運が良かったからだと考え振る舞うこと
になるのです。

この
インポスターシンドロームのインポスターというのは、
「詐欺師」を示すものですが、
まさに他人の評価に対して、
自分がだましていると感じることから、
こういった名前となっているようです。

このインポスターシンドロームについては、
症状が軽度のものから重度のものまであり、
自覚・他覚も併せて様々なものがあります。

自覚症状でいえば・・・

  • 本当の自分(この場合、評価されているほど出来ない自分)がバレてしまうのではないかと考える
  • 自分がこれほどまでに評価されているのは、間違っていると感じる
  • 評価されることが重荷になってしまい、それによって不安を感じてしまう
  • いつか失敗してしまうのではないかと常に不安を抱える

このようなものがあります。

共通しているのは、
自分は出来る人間ではなく、
いつか失敗してしまう可能性がある
ということを「不安」として抱えているということです。

誰にでも共通する部分もありますが、
インポスターシンドロームの方は、
その思いが人一倍強い思いとなっているということです。

では、続いて
他覚症状ですが・・・

  • 評価されたことについて、自分の実力ではないと否定する
  • 褒められたことに対して、どこか不快感を示す

他覚症状としては、
とにかく評価されることに対して、
一定の不快感を示すのが特徴的です。

これは
インポスターシンドロームではない人とは共通しないところで、
自分への評価が低すぎることにより、
このような態度になってしまうのです。

インポスターシンドロームでは、
このような症状があります。

あなたの周りにも
こういった症状に思い当たる人がいるのではないでしょうか。

 

原因は?

By: greg

どうしてインポスターシンドロームに陥ってしまうのか?

その原因としては、
大きく2つに分けて考えることが出来ます。

1つは「心理的要因」であり、
もう1つは「文化的要因」ということになります。

心理的な要因としては、
次のように考えてしまうことが例として挙げられます。

  • 失敗した際に目立ってしまうことで注目を浴びるのが嫌
  • 自分が評価されることによって、周りの人の妬みなどを買ってしまうことになるのが嫌
  • 評価されることにより、さらに大きな仕事を任されることになり、それが重荷となるのが嫌

このように
心理的要因としては、
周りからの目、自分へのプレッシャーを避けたいという欲求から、
インポスターシンドロームに陥ってしまうことが多いようです。

また、
このような心理的要因に陥ってしまうのは、
もう1つの原因である文化的な要因も深く関係しています。

文化的な要因としては、
次のような風潮が原因とされています。

  • どういった過程を踏んできたかということよりも、何を残したかという結果を重視されるということ
  • いまだに職場の中に女性の活躍や評価については、認めないという文化があること

このような文化的な要因も深く関わってくることで、
心理的な要因が生まれ、
インポスターシンドロームへと繋がっていってしまうのです。

そもそも、
インポスターシンドロームに陥る人の多くは、
元々が自分の実力に対して自信がない人
というのが大半となっています。

そのため、
何か成果を残したとしても、
それはたまたま運が良かっただけで、
自分の実力で得られた結果ではないと考えてしまいがちです。

そこから、
実力もないのに評価されてと考えてしまうことにつながり、
負のスパイラルへと落ちていってしまうのです。

 

男性と女性のインポスターシンドロームの違い

インポスターシンドロームに陥る人の中でも、
特に男性と女性という区分けの中で、
何か違いはあるのでしょうか?

そもそも、
インポスターシンドロームに陥るのは、
男性よりも女性のほうが多くなっています。

これは、
先ほどの原因で紹介した
いまだに職場の中で女性が活躍することを良しとしない風潮が、
大きな原因の1つになってしまっています。

最近では、
女性も社会進出が出来るようにと、
少しずつ制度が整備されてきており、
実際に社会で活躍する女性も多くいます。

中には活躍し評価を上げる女性もいますが、
活躍を良しとしない風潮から、
周りからの目を気にしたり、
そもそも自分はそういう人間ではないと考えてしまい、
インポスターシンドロームに陥ってしまうのです。

また、
女性を活躍させるという体制作りのために、
たまたま自分を評価せざる負えなかったのではないかと、
勘ぐって考えてしまう女性もいるほどです。

女性の社会進出が進んだと言っても、
まだまだそういった面での整備は進んでおらず、
働き方に疑問を持っている方も多くいるのが実情です。

一方、男性については、
そういった風潮こそないものの、
安定した生活、大きなプレッシャーは抱えたくない
という人が増えていることが要因となっています。

どうしても男性は
「評価を上げて出世を目指す」というのが、
職場の暗黙の了解としてある中、
出世することがより大きな重荷になってしまうと捉え、
それがインポスターシンドロームを招くのです。

若いころは出世を目指して、
ライバルと競い合ってバリバリと働いた世代からしてみれば、
こういった
インポスターシンドロームは信じられないことでもありますが、
近年の若者は評価されるよりも、
「安定した生活を送りたい」と考えている人も多いのです。

仕事だけが人生ではないとか、
ワークライフバランス
という言葉が真剣に語られるようになってきた中、

このインポスターシンドロームも
様々な形で登場してくることになったわけです。

 

インポスターシンドロームになる人の特徴とは?

By: Dan Vel

インポスターシンドロームになってしまう人の特徴には、
どういったものがあるのか?

陥ってしまう人も見てみると、
いくつかの性格的な特徴が共通としてあります。

1.自分自身を攻めやすい

自分の実力に関しては、まったく信頼を置いていない中で、
マイナス面に対しては、スンナリ認める部分というのが存在します。

何か失敗してしまったときなどは、すべて自分が悪かったのだと思い込み、
すべて自分の能力不足による責任だと考えるのです。

これは関係ないことについても、何かしらの原因を結び付け、
それによって自分が悪いと攻めてしまうのです。

 

2.自分に対して否定的な言葉が多い

自分の実力を信じていないが故に、
自分に対しても否定的な言葉を多く使ってしまいがちです。

自分はダメだとか、出来るわけがないとか、誰も認めていないなどといった、
周りから何か言われたわけではないにも関わらず、自分を責め続けることを続けます。

こういう状況でいれば、自然と自分が落ち込んでしまい、
それがさらに自分を責め続けるということに繋がっていってしまうのです。

いつしか自分はダメな人間だとレッテルを張ってしまうことになるわけですが、
その様子はまるで自分で自分に暗示をかけているようなものです。

 

3.他人を信じることが出来ない

自分への評価について、
他人が下した評価を一切、信じることが出来ないというのも特徴の1つです。

どんなに褒められたとしても、
その裏にはお世辞だとか、何かあるのではないかと考えてしまい、
素直に受け取るということが出来ないのです。

その結果、評価されたときなども、
否定的な言葉を言うなどの態度に表れてしまうことになります。

何よりも自分が自分を信じていないため、
他人からの評価も信じることが出来ず、
このような結果になってしまうのです。

インポスターシンドロームに陥る人の特徴としては、
このようなものがあります。

様々な要因はありますが、
何よりも自分を信じていないことが共通している1つとなっています。

 

克服するにはどんな治療法が?

自分や周りにいる人が、
このインポスターシンドロームになった場合、
どのように治療すれば良いのか?

インポスターシンドロームの治療に対しては、
自分で出来ること
周りが出来ること2つがあります。

それぞれ、
どういったものがあるか説明したいと思います。

【自分で出来ること】

1.自分よりも優秀な人たちの中に身を置く

  1. 根本的な対処法ではないものの、
    一時的な対処法として有効なのがこの方法です。

自分が高く評価される環境ではなく、
自分よりももっと優秀な人たちが集まる場に、
身を置くことによって高く評価されることもなく、
周りの人たちも助言してくれるため、心理的に楽になることが出来ます。

ただし、
これはあくまで一時的な対処療法であり、
根本的な解決にならないという点については、注意が必要となります。

 

2.自分を責めない

何か失敗などしてしまうと、
強く自分を責めすぎてしまうというのも、
インポスターシンドロームの1つの特徴となっています。

しかし、失敗した後に、
いくら自分を責めてみても意味はありません。

負のスパイラルを招き、ますます落ち込んでしまいます。

また、自分に対して自信がなく、
基準を高く持ちすぎている場合は、
問題ない結果だとしても、失敗と認識してしまうこともあります。

このような場合は、
成功の基準をどこに置くべきか確認し、
自分の価値観を見直すことがとても大切となります。

 

3.何でも知ってなくて良いと考える

あれもこれも知ってないと、
自分はダメな人間だと思い込んでしまうのも、
インポスターシンドロームの人の特徴となっています。

一人の人間が全てを知っている必要ということはなく、
それぞれの人が、それぞれの分野について詳しければ問題ないのです。

自分には自分の範囲があるということを認識し、
例え、わからないことがあっても、
それは自分のせいではないと考えましょう。

すべての人が同じであり、
そのためにお互いが協力しあって仕事をすると考えれば、
自分への負担もずっと減るはずです。

 

4.成功も失敗も同等と扱う

成功は自分の実力ではなく、失敗は自分のせいだと考えがちですが、
成功も失敗もどちらも同等に扱われるべきです。

成功には成功の、失敗には失敗に対して、
自分なりのかかわり方があったはずです。

そのため、
どちらも同列に扱うことが大切で、
失敗だけが自分のせいだったと考えるのは、間違いだと思いましょう。

こういった成功・失敗の事例については、
日記などに書き記しておくことによって、後から冷静に見つめなおすことができます。

そうすることで、
どちらも同列に扱うことが出来るようになるはずです。

 

ここに挙げたのが自分で出来ることです。

気持ちの持ちようであったり、
そのために日記をつけるなどの方法があります。

 

それでは、続いて「周りが出来ること」です。

 

【周りが出来ること】

1.評価するときは1対1で行う

評価される自分を
ある意味では恐れているところもあるインポスターシンドロームですが、
これは周りの目というのも、関係しています。

そのため、
評価するときというのは、
1対1で行うことによってうまくいきやすいでしょう。

周りの目がない分だけ、本人としても受け入れやすく、
評価に対して冷静に耳を傾けてくれやすくなります。

 

2.どうしてその評価なのかを説明する

評価に対して、常に懐疑的な見方をするのに対して、
どうしてその評価になったのかということを説明しましょう。

こういう理由のために、
そういう評価だということを説明出来れば、
相手も受け入れやすくなります。

単純な評価だけでは、なかなか受け入れて貰えることは出来ず、
場合によっては、
こんな評価を貰うべきではないと否定されてしまうことにも繋がります。

それを防ぐためにも、
評価にはそれ相応の理由を説明すると良いでしょう。

 

3.過程に対して評価する

結果への評価というのが一般的ではあるものの、
結果への評価となると、
「偶然、運が良かっただけ」などと、
否定的な見方をされてしまいます。

そうではなく、
「過程」に目を向けることによって、
評価されることに対する不安を取り除いてあげることが出来ます。

インポスターシンドロームの方というのは、
結果に対する評価がなされることで、
仕事が増えるや周りから疎まれるというような不安を抱えることになります。

それを過程への評価とすることで
不安を煽ることなく、受け入れて貰えるはずです。

 

このように
周りからインポスターシンドロームに対して出来ることというのも、
様々あります。

少しばかり気にかけることで、状況は大きく改善へと乗り出しますので、
まずはどのように評価するべきか、冷静に考えることが大切です。

 

詐欺師症候群になった有名人は

有名人の中でも、
このインポスターシンドロームに陥ってしまう人はいます。

社会的地位がある方にも多く、
評価される人の中には、多かれ少なかれ、
こういった症状に見舞われてしまうようです。

世界的に有名な女優でもあるエマ・ワトソンさんもそんな一人です。

ハリーポッターで世界的に有名になった大女優さんではありますが、
良い仕事をすればするほど、
自分がそれほど評価される人物ではないと感じていたようです。

あのスクリーンの中での演技を見たら、
誰もが納得の演技だと思いますが、
有名人には有名人なりの苦労があったということでしょうか。

いつか自分がペテン師だと疑われるのではないかと心配したほどだということで、
たびたびインタビューで見られてきた謙遜したメッセージも、
実は本人の本音を表したものだったのではないかと言われています。

 

まとめ

By: Brian

インポスターシンドロームというのは、
なかなか馴染みがない症状であり、
本人も気づかないまま過ごしているというケースもあります。

大きな病気というわけではありませんが、
日々の生活や仕事に対するモチベーションなどに大きく関わってきます。

自分の評価は低いと感じていたり、感じているような人がいれば、
このインポスターシンドロームを疑い、解消することによって、
今まで以上の活躍や評価に対して
気持ちよく受け入れることが出来るようになるはずです。

 

 

 

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